毎日のお料理に欠かせない調味料といえば、塩と胡椒。
レシピなどを見ても当たり前のように「塩・胡椒で味を調えて完成!」などと書いてあるものの、細かいパウダー状になって小瓶に入ったもの、袋に入ったもの、ボトルに入ったもの。粗挽き、細挽きと銘打ってあるもの。塩と胡椒がアミノ酸などの調味料とあらかじめ一緒になっているもの等々……。シンプルな味付けのようでいて、調味の仕方はご家庭それぞれ。意外にも奥の深い「塩・胡椒」です。
そんなシンプルかつ奥の深い味付け「塩・胡椒」を自在に操り、お料理の仕上がりをランクアップさせるアイテムが入荷しました。
PEUGEOT(プジョー)の木製ミル「PARIS U’SELECT(パリ・ユーセレクト)」シリーズ
サイズは、ダイニングテーブルにそのまま出しておいても様になる「高さ12cm」と、キッチンでの調理にちょうど良い「高さ18cm」の2サイズ。カラーはそれぞれ、ナチュラルでやさしい印象の「白木」と、シックで落ち着いた印象の「チョコレート」の2カラーです。
自動車メーカーのPEUGEOT(プジョー)がどうして調理器具?
フランス「PEUGEOT(プジョー)」と言えば、自動車メーカーとして有名です。そのプジョーがどうして調理器具のミルを……?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、じつはフランス本国ではプジョー言えば自動車と同じくらい、料理器具メーカーとしても有名なのです。プロの料理人にとっても、プジョーと言えば「ペッパーミル」のメーカーとして知られており、木製のくびれたデザインはプジョーのアイコンです。
現在では自動車メーカーとして有名なプジョーですが、プジョーの名を冠した最初の自動車が誕生するのは、1889年。ペッパーミルはそれよりも早い1870年に開発されています。
プジョー家はもともと粉挽き業を営む農家でした。家業を継いだジャン・ピエール、ジャン・フレデリック兄弟が、1810年に製粉所を製鋼作業所に改造し工業への転身を果たしたことで、現在のプジョーブランドが始まります。兄弟は、のこぎりの刃や置き時計用の鋼の帯のバネなど多くの特許をとり、1840年に家庭用の歯車機構のコーヒーミルを発売します。この時に開発されたグラインダーに改良を重ね、工業製品メーカーとして培ってきた切削技術を生かして誕生したのがペッパーミルだったのです。
自動車製造業は、こうしたプジョーの技術をギアシステムなどに活かした事業だったというわけです。
現在ではペッパーミルを含む工業部門と自動車部門は分離し、それぞれで事業を展開しているプジョーですが、プジョーのシンボルとなっているライオンのマークは「ライオンの牙のように鋭く切れる」という意味からついたもので、自動車製造業をはじめる前の1850年から採用されているマークです。
シンボルマークが示す通り、刃の構造による高い切削能力が、今でもプジョーのミルが絶大な支持を受けている所以なのです。
パウダー状から粗挽きまで、挽き具合を6段階に調整できる「U’SELECT」システム
FOOD LIFE DESIGN STORE で取り扱い中の、PEUGEOT(プジョー)「PARIS U’SELECT(パリ・ユーセレクト)」シリーズは、本体のダイヤルを回すだけで、簡単に挽き具合をパウダー状から粗挽きまで6段階に調整できる「U’SELECT」システムを搭載。
通常のミルでは、上部のネジの締め具合で挽きを調整しますが、どのくらいの締め具合でどの粗さになるのかの勘所を掴むのがなかなか難しいところです。「U’SELECT」システムではミル下部のダイヤルをクリクリと回すだけで、狙った粗さを一発で挽くことができます。また、一番細かい「I」と一番粗い「IIIIII」の粒の大きさの差が広いのも特徴。さらさらのパウダー状から、粒の形を残した粗さまでを、ダイヤルを回すだけで簡単に調整できる便利なシステムが、クラシカルな印象の木製ミルに搭載されているという、面白いアイテムです。
挽きたての胡椒の香りを楽しめる「ペッパーミル」

挽きたてのコーヒーが美味しいのと同じように、スパイスも挽きたてが一番香り高く風味が際立ちます。
毎日のお料理でもっとも身近なスパイス「胡椒」も、粉末状のものを振りかけるのと、ホール(丸のまま)の胡椒をその場で挽くのとでは、お料理の仕上がりが圧倒的に変わります。ぜひ、胡椒は挽きたてを使いたいものです。プジョーが特許を持つ切削加工技術を生かした二重の螺旋構造になった刃が、硬い胡椒の粒を素早く砕き、香りを強く引き出します。
胡椒の挽き具合はどう使い分ける?
下拵えとして食材にまぶしたり、調理中や出来上がった料理に使用するなら、細挽きを。
粒が細かく舌触りを邪魔しないので、なめらかなソースなどにも適しています。
煮込み料理やマリネなど、じっくりと味と香りを引き出したいときには、粗挽きを。
粗めに挽いた胡椒を盛り付け後の仕上げに散らせば、カリッとした食感やピリッとした辛味をアクセントに添えられます。
粒の大きさで塩味をコントロールする「ソルトミル」

塩は、胡椒と違って挽きたてだからといって香りや風味はさほど変わりません。どちらかと言えば、塩そのものの種類のほうが重要です。
本来であれば、様々な種類の塩の中からお料理に合わせて適切なものを使い分けられたら良いのですが、飲食店ならともかくご家庭でそんなに何種類ものストックを持ってはいられないですよね……。ですが、同じ塩でも挽き具合を変えるだけで、舌触りや塩味の感じ方に変化をつけることができます。
塩の挽き具合はどう使い分ける?
下拵えとして食材全体にまんべんなく振りかけたり、出来上がった料理に使用するなら、細挽きを。
粒が細かくさっと溶けるので、ドレッシング作りなどにも適しています。
赤身肉のステーキなど、味のしっかりとした食材に使用するなら、粗挽きを。
お豆腐に粗挽きの塩をとゴマ油、イカのお刺身に同じく粗挽きの塩とレモン、など淡白な味わいの食材にも合います。
基本の味付けだからこそ、こだわりのアイテムで変化を楽しんで
塩・胡椒は、味付けの基本中の基本。
銘柄にこだわる。料理ごとに種類を使い分ける。……そこまではこだわらないけれど、せっかくなら料理に合った美味しい味付けにしたい。そんな方は、ぜひこのPEUGEOT(プジョー)「PARIS U’SELECT(パリ・ユーセレクト)」シリーズのペッパーミルとソルトミルをお手に取ってみてください。
140年以上の歴史をもつプジョーの高度なグラインダー性能と、クリクリとダイヤルを回して挽き具合を調整するギミック、くびれのラインが美しく使うほど手に馴染む木製のボディ。当たり前の味付け「塩・胡椒」だからこそ、ちょっとこだわった上質なアイテムで、いつもの見慣れた食材の美味しさを最大限に引き出してみましょう。きっと毎日のお料理が楽しくなること間違いなしです。