お部屋探しをするときなどに、よく目にする「LD」や「LDK」といった用語。
皆様もご存知の通り、「L」はくつろぐための居間、いわゆるリビングルームを、「D」は食事をするダイニングムールを意味します。ひと昔前までは、リビングとダイニングは別々の部屋、という概念がありましたが、近年ではこれらがひとつになった「リビングダイニング(LD)」タイプの住まいが主流になってきました。
多様化するダイニングテーブルの役割
ダイニングテーブルは、本来「ダイニングルームに置かれる食事用のテーブル」のことを指しますが、こうした近年の住まいのあり方の変化から、リビングとダイニングルームを兼ねるメインルームに置かれるテーブルのことを、ダイニングテーブルと呼ぶことが多くなりました。
そのため、食事をするほか、書き物などの作業をしたり、家族との団欒の場など、ダイニングテーブルの役割自体も多様化してきました。
ダイニングテーブルを「食事モード」に切り替えるアイテム
さて。このように今や住まいの中心と言っても過言ではないダイニングテーブルで食事をする際、皆様はどのようなセッティングをなさっていらっしゃいますか?
本来、ダイニングテーブルにはテーブルクロスを敷くのがマナーとなっています。最もフォーマルな場では、フランネルのアンダークロスの上に白いダマスク織のトップクロスを二重にして敷くのが決まりです。先日のナイフレストの記事でも触れましたが、清潔なテーブルクロスが敷いてあるからこそ、レストランなどではカトラリーをテーブルの上にそのまま置くことができるわけです。
ですが、普段の私たちの生活に置き換えて考えてみると、毎日レストランのようなセッティングをするのはすこし難しいですよね。とくにダイニングテーブルを食事目的以外でも使うようになった現代の暮らしの中では、テーブルセッティングもサッと準備できるようなフットワークが軽いもののほうが便利かもしれません。
そこで、FOOD LIFE DESIGN STORE がおすすめするのが「ランチョンマット」です。
ランチョンマットは、食卓で一人前ずつの食器を乗せるための小さな敷物を指す和製用語で、英語では「Place mat(プレイスマット)」などと呼ばれます。
テーブル全体を覆う大判のテーブルクロスはすこし大げさだしお洗濯も大変、と思っていらっしゃる方でも、一人前の食器が乗る程度の大きさのランチョンマットならお洗濯もこまめにできますし、収納場所を取らないのでお好みでいろんな色や柄のものを揃えることができて、毎日の食卓にバリエーションが生まれます。
色を変えるだけでも見違える、ランチョンマット選びで生まれるバリエーション
ランチョンマットの違いでどのくらい食卓の雰囲気が変わるのか、実際に試してみました。
今回使用するのは、デンマーク王室御用達のファブリックブランド「GEORG JENSEN DAMASK(ジョージ・ジェンセン・ダマスク)」のランチョンマット。上質なダマスク織が有名なハイブランドですが、日常的に気軽に使える「BASE(ベース)」という綿100%のシリーズは普段使いにおすすめのアイテムです。ブランドロゴがエンボス加工されたレザー風のタグがアクセントになっています。

まずは、落ち着いた深いベージュが上品な印象の「オーク」というカラー。
ランチョンマットのベージュに合わせて、プレートもグレージュ系カラーの「ROSENDAHL(ローゼンダール)DUET デュエット プレート」の「ウォームグレー」をチョイスしてみました。(下から「27cm」、「19cm」)
大人っぽいペールトーンで揃えた食卓は、女性同士のランチなどにぴったりの雰囲気ですよね。白やピンクを基調にしたテーブルブーケを飾っても素敵です。

こちらは、すこしデニムっぽさも感じる「ダップルドブルー」というカラー。
プレートは先ほどと同じ「ROSENDAHL(ローゼンダール)DUET デュエット プレート」シリーズの「ホワイト」をチョイスしてみました。(下から「27cm」、「19cm」)
ランチョンマットのブルーと、プレートのホワイトのコントラストが爽やかな印象の食卓になりました。綺麗めなアイテムと合わせて上品にコーディネートしても良さそうですし、ダークトーンの大皿などを並べてブルックリンスタイル風に演出してみるのもアリですね。
小回りの利くランチョンマットで、いつでも清潔、雰囲気も自在な食卓作りを
テーブル全体を覆い隠してしまうテーブルクロスはホームパーティーなど、よりテーブル全体の雰囲気作りが必要なときにポイントで使って、毎日の食事にはサッと取り出せて小回りが利きお洗濯も楽なランチョンマットを使う、という使い分けをするのもいいかもしれませんね。
最近は、無垢材を使用したダイニングテーブルも人気なので、テーブルの木目も見せつつ食事をするスペースだけは清潔にととのえられるという点でも、ランチョンマットの出番は多いかもしれません。
毎日の食事でランチョンマットを敷くことで、食卓の印象を自在に変えられるだけでなく、食器やカトラリーなどによる傷や、食べこぼしによる汚れからテーブルを守ることもできます。
当ストアでは、上記の「GEORG JENSEN DAMASK(ジョージ・ジェンセン・ダマスク)」以外にも、アメリカのニューヨーク生まれのテキスタイルブランド「Chilewich(チルウィッチ)」のランチョンマットも取り扱っています。
こちらは、世界で初めてビニール織地を採用したランチョンマットで、汚れが付いてもサッと一拭きするか水で洗い流すだけでOK!という機能性とデザイン性を兼ね備えた、ランチョンマット初心者の方にとって、より気軽なアイテムです。
ランチョンマットひとつで、食卓の雰囲気はガラリと変わります。
いつも同じテーブルクロスやランチョンマットをお使いだった方、ランチョンマットを敷く習慣がなかった方。新しいランチョンマットで食卓の雰囲気を自在に演出してみませんか?









