ご自宅で、よりラグジュアリーな食の空間をお楽しみいただけるよう、先月から取り扱いをスタートいたしましたキャンドルアイテム。
一足早く、デンマークのガラスブランド「HOLMEGAARD(ホルムガード)」の人気アイテム「DESIGN WITH LIGHT ランタン スモーク」各サイズと、同じくデンマークのキャンドルブランド「ASP-HOLMBLAD(エーエスピー・ホルムブラッド)」のピラーキャンドルをご紹介いたしましたが、この度「HOLMEGAARD(ホルムガード)」の「DESIGN WITH LIGHT」シリーズから新たなキャンドルアイテムが続々と入荷してまいりました!キャンドルの種類も、ピラーキャンドルに加えてカナルキャンドル(細長い、THE・ロウソクといった形状のものです)の取り扱いをスタート。
より皆様のお好みに合った、灯りの演出をお選びいただきやすいライナップになりました。
HOLMEGAARD(ホルムガード)「DESIGN WITH LIGHT」シリーズ ラインナップ
ASP-HOLMBLAD(エースピー・ホルムブラッド)キャンドル ラインナップ
キャンドル照明は面倒臭い、というイメージを変えていきましょう
というわけで、FOOD LIFE DESIGN では「照明としてのキャンドル」のある暮らしを積極的にご提案していきたい所存なのですが、先日の記事でも少し触れました通り、私たち日本人にとって「照明としてのキャンドル」はまだまだ身近な存在とは言い難いのが現状です。
香りを楽しむアロマキャンドルや、火を使わないLEDキャンドルは一定の人気があるところを見ますと、キャンドル自体が受け入れられていないわけではないと思うのですが、本物の火を灯すキャンドルを日常使いする文化がいまいち浸透しないのには、「色々と面倒臭そう」というイメージがあるからではないでしょうか。
- 使い捨て可能なカップに入ったティーライトキャンドルやアロマキャンドルと違って、キャンドルホルダーはロウ垂れなど使用後のお手入れが面倒そう。
- キャンドルとホルダーのサイズ(径)がピッタリ合うものを探すのが面倒。
- キャンドル照明だけだと部屋が暗くなりそうで、効果的な使いどころが分からない。
……こんな感じのイメージをお持ちではないでしょうか。
実際に、キャンドル照明は一般的な電気照明と比べると少々クセが強く、扱いやすい!とストレートには言いづらいところも多くあります。ですが、キャンドルの落ち着いた炎の色合いや揺らめきは、ただ灯しているだけでくつろぎのあるラグジュアリーな空間を演出できます。
キャンドル照明を上手に扱えるようになれば、それだけでご自宅の空間をランクアップさせることができますので、ぜひコツを掴んで積極的に取り入れていきたいものです。
そこで今回は、キャンドルに対して抱きがちな面倒なイメージを、思いのほか簡単に解決する方法をいくつがご紹介したいと思います。
垂れて固まってしまったロウを簡単に取る方法
キャンドルを使ったあと、ランタンの中やホルダーに垂れて固まってしまったロウをそのままにしておくのは、見栄えが良くないものです。かと言って、一度固まってしまったロウはかなり頑固ですから、無理に剥がそうと躍起になると、繊細な造りのランタンやホルダーのほうが傷付いたり割れてしまうことも……。
そこで、簡単かつ安全に、固まってこびり付いてしまったロウを取り除く方法をご紹介いたします。
その1.お湯でふやかして取る
ロウを温めて落とす方法です。
キャンドルのロウは、大体60度くらいで溶けはじめます。60度のお湯に食器用洗剤をすこし加えて(こうすると剥がれたロウがホルダーに再びくっつかず、スルッと取れます)、ロウのついたホルダーを沈めます。すると、次第にロウが溶けて浮き上がってきますので、お箸などで優しく取り除いてから引き揚げます。あとはグラスと同じように、丁寧に洗って水気を拭けば、ピカピカになります。取り除いたロウは流さずにゴミ箱へ。
ちなみに、沸騰したお湯に同量のお水を加えると、大体60度くらいのお湯になりますよ。
その2.冷凍庫で冷やして取る
こちらは逆に、ロウを冷やして落とす方法です。サイズの大きいランタンや、水に濡らしたくない素材のパーツが付いているものなどに有効です。
ロウは冷えると縮む性質があるので、これを利用します。冷凍庫にロウの付いたランタンやホルダーを、約1〜2時間ほど入れて冷やします。するとロウがパリパリになり、指で軽く押すだけでポコッと外れます。あとは室温に戻したあと、優しく拭き上げればピカピカになります。
急冷・急熱は避けましょう
いずれの方法をお試しになる場合も、急激な温度の変化は避けるようにしましょう。
室外に出して冷えた状態のランタンやホルダーをいきなりお湯の中に入れたり、使用後のまだ熱を持った状態のものをいきなり冷凍庫に入れたりすると、繊細なガラス製のものだと温度の変化だけで割れてしまうことがあります。必ず室温に戻してから行うようにしましょう。
お湯で沸かしたお鍋に直接ランタンやホルダーを沈める際には、お湯の温度は適切でも火に当たっていた鍋底は熱くなっている場合もありますので、一枚ふきんを敷くなどして入れると安心です。
仕上げの拭き上げもグイグイと力を加えず、グラスを扱うのと同じように優しく拭きましょう。マイクロファイバーのクロスなどを使うと、力を入れなくてもピカピカになりますので、お持ちの方はそちらをお使いいただくのもおすすめです。
ピッタリのサイズがない!キャンドルとホルダーの相性について
いざ、キャンドル照明を導入しようと思い立ってホルダー探しをしていると、次第にうんざりしてきてしまうのが「キャンドルの直径とホルダーの穴の大きさがピッタリ合うものがない!」という問題です。
なんとかピッタリのものを見つけても、デザインがいまいち気に入らなかったり、ずっと同じキャンドルを買い続けるか分からないし……などと考えてしまって、結局保留にしてしまう。キャンドルホルダー探しあるあるですよね……。
ですが、案外キャンドル文化が浸透している海外でも、キャンドルとホルダーがピッタリ!なんてことはあまりないようです。ではどう対応しているのかというと、「削る」か「巻く」かの二択です。
ホルダーの穴に対してキャンドルがすこし太い場合には、ホルダーに差し込むキャンドル下部の何センチかだけを、鉛筆を削るような要領でナイフで削ります。ロウは鉛筆よりもうんと柔らかいので、たいした力も要りません。
逆に、ホルダーの穴に対してキャンドルがすこし細くてグラついてしまう場合には、キャンドルの下部にアルミホイルを巻いて太さを調節します。
ピッタリサイズのものを探していると、永遠に理想のホルダーに出会えない可能性もあるので(笑)、ある程度の潔い諦めと、DIYの精神が必要なようです。細長く高さのあるカナルキャンドルの場合には、ホルダーの穴が大きくグラグラしていると大変危険ですので注意しないといけませんが、立てるというよりは置くに近いピラーキャンドルの場合には、ホルダーの穴が多少大きくても、それほど気になりません。あまり神経質になり過ぎずに選びましょう。
キャンドル照明は、間接照明と組み合わせるのがおすすめ
キャンドル照明のみ、は少々ホラー……
これは実体験なのですが、各テーブルにひとつだけキャンドルが灯してある、とてもムーディーなお店で食事をしたことがあります。結論から申し上げてしまうと……何も見えませんでした(涙)
夜目が利かないとかそういう次元ではなく、キャンドルの置いてあるその周辺以外が真っ暗なので、ナイフやフォークは一体どこに……。せっかくのお料理も、何が入っているのか全然分からず、口にしてはじめて「あ、これは○○だ」とクイズのような有様で、一緒に食事をしている相手の表情も分からないので、会話もいまいち弾まない……。
皆様がご自宅でご家族やゲストをお迎えしてのお食事をする際、ムーディーな演出のつもりでキャンドル照明をお使いになって、こんな状態になってしまっては残念ですよね。
キャンドルの数を増やせば問題ないのでは?と思いきや、お部屋全体は真っ暗なのにテーブルの上だけがキャンドルで照らされていると、まるで怪談話をしているかのようなホラーな雰囲気になってしまいます。お手洗いに立つ際などにも足元が悪く不便です。
キャンドル照明はあくまで「補助」としてお使いいただくのがおすすめです。
キャンドルは演出担当の「補助」照明
まずは、お部屋全体を見渡せる程度の間接照明をつけましょう。
お部屋でとくに注目してもらいたいインテリアやお花などがあればスポット的に照らして、出来ればあまり見て欲しくないなぁというところは少し暗めに。この間接照明だけでも十分に視界が確保できて、落ち着けるくらいの明るさがベストです。
キャンドルはあくまで「補助」。
消してしまっても視界には影響はないのだけれど、やわらかい炎の灯りがグラスやお料理にキラキラと反射して、手元をすこしだけ明るく照らす。そのくらいのイメージでお使いいただけば、キャンドルがテーブルにひとつだけでも、お好みでたくさん並べても、セッティングやお料理にも影響はありませんし、テーブルを囲むメンバーのお顔もしっかりと見えます。炎の自然なゆらめきが、よりラグジュアリーな雰囲気を盛り上げてくれます。
キャンドルをもっと気軽に、効果的に使って演出上手に
電気の照明より、ちょっとだけお手入れが必要だったり、使い方に工夫のいるキャンドル照明ですが、上手に使いこなせれば一気にムードのある上質な空間を演出することができる素敵なアイテムです。
当ストアでは、シーンを選ばないシンプルなデザインの中にちょっとひねりのあるキャンドルアイテムを各種取り揃えております。これまで色々な「面倒」が気になっていまいち踏み切れなかった方も、この機会にぜひキャンドル照明をお試しください。思いのほか簡単で気軽に、癒しと高級感の同居する空間が手に入りますよ。
キャンドルのある暮らし、広めていきましょう!