今からはじめるUV対策!日焼け止めの選び方から毎日の食事まで

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先日、日本気象協会の発表で、今年2018年3月中に東京都心で計測されたヒノキ花粉の飛散量が、昨シーズンの同月と比べて43.6倍にも上ったことが明らかになり、あまりの数字にゾッとしてしまいましたが、今月中旬にはピークを過ぎるとの予想も出ており、ちょっと一安心です。
……と思ったのも束の間、次にしっかりと対策していかなくてはならないのが「紫外線」です。

紫外線というと、真夏のギラギラした直射日光を想像してしまいがちですが、じつは初夏の5月から7月にかけてが一番多く降り注ぐ季節です。
日光を浴びることは人間や生物にとっても、植物の成長にも欠かせないものですので、すべてが悪影響というわけではありません。ところが、紫外線を浴びすぎると日焼けによる肌トラブルが起きたり、皮膚がんのリスクが高まったり、目に当たると視力低下や病気を引き起こす場合もあります。花粉でアレルギーを起こす方がいらっしゃるように、紫外線でアレルギーを起こす方もいらっしゃいます。
紫外線対策を行うには、今の「春の紫外線」からしっかりと対策をしていかなければなりません。

そもそも紫外線とは?

目に見えない太陽光線

私たち人間が普段、光や色として感知しているものは「可視光線」と呼ばれ、地球に到達する太陽光線の約44%がこの可視光線です。
対して、目で見ることのできない波長を持つ光線のことを「不可視光線」と呼び、紫外線と赤外線がこれに相当します。

Wasserstoffspektrum, Spektrum des H-Atoms

私たち人間が目に見える可視光線には7色あり、これは虹の色と同じです。
上図のように、可視光線のなかの赤色よりも外側に位置する波長の長い不可視光線を「赤外線(InfraRed=IR)」と呼び、可視光線のなかの紫色よりも外側に位置する波長の短い不可視光線を「紫外線(UltraViolet=UV)と呼びます。

さらに紫外線は、波長の長さによって「UV-A」「UV-B」「UV-C」と大きく3つに分類されます。
人体に一番影響のあると言われている「UV-C」は、大気中のオゾン層などが防いでくれているため、地表には到達しません。ですので、私たちが普段浴びているのは「UV-A」と「UV-B」という紫外線です。

紫外線を浴びると何が起こる?

地表に届く「UV-A(A波)」と「UV-B(B波)」を浴びると、私たちの身体にはどういった影響があるのでしょうか。

A波は「生活紫外線」とも呼ばれ、雲や窓ガラスをも透過して皮膚の深部まで浸透します。そのため細胞の活性化にも役立ちますが、多量に浴びるとコラーゲンなどの組織細胞を破壊し、肌の潤いを奪い、カサつき・シミ・シワなどの肌トラブルを引き起こします。

B波は、建物の屋根や窓ガラスなどによって大部分が遮蔽されるため屋内に入る量は少なく、主に屋外での日焼けの原因になるので「レジャー紫外線」とも呼ばれます。皮膚の表面から細胞を攻撃し、メラニン色素を刺激して酸化させます。日焼けで肌が浅黒く変色するのは、このB波によるものです。

紫外線を防ぐ、日焼け止め選びでチェックすべき項目とは?

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こうした紫外線の影響をシャットアウトするには、日焼け止めを塗るのが一番手っ取り早い対策方法です。
これからの季節、ドラッグストアの店頭に様々な種類の日焼け止めがズラリと並びますが、どういった種類のものを選べば良いのでしょうか。

注目すべきポイントは「SPF」と「PA」です。
日焼け止めのパッケージには、「SPF 30」「PA++」などといった表記を必ず見かけるかと思います。

SPFの選び方

SPFは「Sun Protection Factor」の略で、主に紫外線B波の防止効果を表す目安の数値です。
1〜50までのレベルがあり、数字が大きいほど効果が高くなります。

人によって個人差はありますが、紫外線を浴び始めてから日焼けが始まってしまうまでの時間は、約15〜20分ほどだと言われています。それを例えば「SPF 30」の日焼け止めなら「30倍の時間遅らせることが出来る」というものです。20分×30=600分=10時間遅らせることが出来る、というわけです。

ですので、屋外にいる時間が短い日にはそこまで高い数値のものでなくても良く、逆にレジャーなどで一日中屋外にいるという場合には、MAXの「SPF 50」のものを選ぶといったように使い分けをすると良いですね。時間が経ったらこまめに塗り直すことも大事です。

PAの選び方

PAは「Protection Grade of UVA」の略で、主に紫外線A波の防止効果を表す目安の数値です。
レベルは「+」で表記され、「++++」までの4段階になっています。「+」の数が多いほど効果が高くなります。

先述の通り「UV-A」は、曇や窓ガラスも透過する性質を持っており、一年を通して降り注いでいます。ですので、曇りの日や屋内でも窓際にいることが多い方などは、一年を通してしっかりとカットすることが重要です。紫外線量が増えるこれからの季節はとくに気を付けたいものです。

ライフスタイルやお肌に合ったものを

以前は、効果の強い日焼け止めはかえって肌荒れのもとになると言われてもきましたが、近年ではスキンケア効果のあるものや赤ちゃんや敏感肌の方でも使えるもの、塗りやすいジェルタイプ、汗で流れにくいウォータープルーフのもの、髪の毛にも使えるスプレータイプなど、種類も豊富になっていますので、SPF値とPA値に注目しながら、ご自身のライフスタイルやお肌に合ったものを選びましょう!

毎日の食事で、内側からもケアを

紫外線対策として、日焼け止めの選び方をご紹介しましたが、ご覧になっていただいてお判りの通り、日焼け止めはあくまで皮膚に一枚ヴェールをかけるようなもので、紫外線の影響を完全に無効化するものではありません。
毎日の食事でも、紫外線対策をするよう心掛けたいものです。

日焼けを促進させる光毒性物質「ソラレン」

日光などを浴びると紫外線に過敏反応し、肌にダメージを与えてしまう成分を「光毒性物質」と呼びます。
とくに気を付けたいのが「ソラレン」という成分です。

ソラレンを多く含む食品には、

  • レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類
  • いちじく
  • キウイ
  • アセロラ
  • きゅうり
  • 人参
  • セロリ
  • パセリ
  • しそ
  • 三つ葉
  • 春菊

などがあります。
ソラレンを多く含んだ食品を口にしてから外出をすると、身体の紫外線に対する感受性が高まり吸収しやすくなって、日焼けをはじめとするダメージを多く受けてしまいます。できるだけ避けるようにしましょう。

食べる時間帯に気を付ければ、むしろ効果抜群!

とは言え、レモンをはじめとする柑橘類にはお肌に良いビタミンCが豊富に含まれていますし、きゅうりやセロリには夏バテを防止するカリウムが、しそや三つ葉などの香味野菜にも食欲増進や殺菌効果など、むしろ気温が上がっていくこれからの季節には積極的に食べたいものばかり……。

ソラレンの働きは摂取してから約2時間でピークを迎え、7時間ほど持続すると言われています。ですので、こうした食品は紫外線が強くなる時間帯と併せて考えて、朝食や昼食に食べるのではなく、フルーツならおやつに、野菜類は夕食時にたっぷりといただきましょう!

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なかでもアセロラには、ビタミンCとアントシアニンという強力な抗酸化物質が豊富に含まれており、紫外線で弱った肌細胞を修復し、日焼けによる炎症をしっかりとケアしてくれます。色素沈着のもとになるメラニンの生成を抑える作用もあるので、ご帰宅後のアフターケアとしてアセロラジュースを飲んでみてはいかがでしょう。

たまには日光浴もしましょう!

……と、ここまで、これからの季節に役立つ紫外線対策についてご紹介してまいりましたが。
人間にとって必要な栄養素として、カルシウムのバランスを整えるのを手伝ったり、歯や骨の健康を保つのに必要な「ビタミンD」は、紫外線に当たることによって皮膚で生成されるため、適度な日光浴は必要だとされています。

ビタミンD不足にならないために

とくに近年、乳幼児の間で足の骨が変形し歩行しづらくなることもある、ビタミンD欠乏性の「くる病」が増えているといいます。日本ではかつて栄養が不足していた時代に多くみられた過去の病気とされてきましたが、近年の過度の紫外線対策などで母親自身がビタミンD不足に陥っており、完全母乳で育ったその子供もビタミンDが不足し、さらに皮膚がんなどの病気を恐れるあまり子供にも紫外線対策を徹底した結果として、皮膚でのビタミンD生成が行われず「くる病」になってしまうのだとか……。

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ビタミンDは、紫外線による皮膚での生成以外に、あまり多くはありませんが食品からも摂取できます。
比較的含まれている食品が限られてくるのですが、鮭・マス・いくら・しらす干しなどの魚介類や、きくらげや干し椎茸にも含まれます。油で調理することで吸収率が高まるので、これらの食材を炒め物に加えていただくと良いですね!

これからどんどん強くなっていく紫外線。アレルギーや肌トラブルを防ぐためにも、日焼け止めや食事でしっかりと対策をしつつ、たまに短時間でも適度な日光浴を挟んでビタミンD不足にならないように気をつけていきましょう!

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