ツライ花粉症……。症状を緩和させる食生活とは?

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暖かい日が増え、春の訪れを嬉しく思う気持ちに反して、これから悩まされる方も多い「花粉症」。
マスクやゴーグルなどのアイテムで完全防備の体勢に入っていらっしゃる方、すでにくしゃみや鼻づまり、目のかゆみなどの症状をお薬で抑えていらっしゃる方、外出すら困難な方……。花粉症には、てきめんに効果のある即効性のある対策がなかなかないので厄介です。
食べ物に関しても、これを食べればすぐに花粉症が治る!というものはなく、有効性があるものに関しても長期的に摂取することで体質改善を目指すような方法になってしまいます。

治そう!と気負うより、症状を抑え悪化させない工夫を

と、これだけ聞くと「そんなぁ!」と絶望的な気持ちになってしまいますが、ツライ症状を少しでも緩和する手段はあります。
アレルギー症状が酷いとぼーっとして集中力も低下してしまいますし、女性の場合には涙や肌荒れでメイク直しを何度もしなければいけなかったりと、症状そのもの以外にも悪影響を及ぼして憂鬱な気持ちになってしまいますよね。症状を少しでも緩和して、これ以上悪化させない工夫をしましょう。

ツライ症状がラクになる食べ物は?

サバやイワシ、アジなどの青魚

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魚、とくに青魚に多く含まれる「エイコサペンタエン酸(EPA)」や「ドコサヘキサエン酸(DHA)」などの不飽和脂肪酸には、免疫機能を正常化し、鼻炎を引き起こすヒスタミンなどの化学物質を抑えアレルギー症状を緩和する働きがあることが判っています。
EPAもDHAも健康維持には欠かせない必須脂肪酸ですが、体内で作り出すことができないため、食べ物から摂取する必要があります。理想は新鮮なうちにお刺身など生で食べることですが、調理をする際はお魚から出た脂や煮汁も一緒に食べるようにしましょう。缶詰などでも効果が期待できるそうなので、お昼のお弁当やお夕飯のおかずにもう一品というとき気軽に取り入れてみるといいかもしれませんね。

シソ科のハーブ類

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日本の代表的なハーブであるシソをはじめ、同じシソ科に属するバジル、オレガノ、ローズマリー、ミント、レモンバーム、ラベンダー、セージ、マジョラムなどのハーブ類には、ポリフェノールの一種で「ロスマリン酸」と呼ばれる物質が多く含まれます。ロスマリン酸には抗炎症作用があり、鼻炎などのアレルギー症状を緩和してくれます。
先ほどの青魚のお刺身のツマとしてシソを添えると、より心強い組み合わせになります。

ミントやレモンバームなどはハーブティーにすると取り入れやすくなります。
ハーブティーにはシソ科のハーブ類の他に、カモミールやユーカリ、エルダーフラワーなどアレルギー症状緩和の効果が期待できるものが多く、専門店ではこれらが調合されたブレンドティーなども多く販売されています。薬のような強力な即効性はありませんが、症状がツライ季節の常用茶としてハーブティーを取り入れてみてはいかがでしょう。

レンコン

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レンコンには、アレルギーの原因物質に特異的に反応する「IgE抗体」を抑制する働きを持つ「タンニン」などのポリフェノールが、他の野菜よりも豊富に含まれていることが判っています。きんぴらや煮物などの定番メニューに加えて、ポタージュにして取り入れると無理なくたっぷりといただけるのでおすすめです。

ヨーグルトや納豆、味噌などの発酵食品

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最近の研究で、腸内環境が健康に大きく影響することが判ってきました。
ガンや肥満、動脈硬化などの病気を、腸内環境を整えることで予防できるというのです。花粉症も、腸内環境を整え免疫力を正常に保つことで症状を緩和できるのではないかと期待されています。

とは言え、今日ヨーグルトを食べたからといって明日には腸内の細菌バランスが良くなり花粉症が治るか?と言ったら、なかなか難しいようです。腸内環境を整えるには、ある程度長期的に取り組む必要があります。ヨーグルトや納豆、味噌、ぬか漬け、醤油、麹、酢、チーズなどの発酵食品を、毎日の食事にバランス良く取り入れ(もちろん、それだけ食べていれば良いというものではありません)、習慣的に腸内環境を整える心がけをしてみましょう。

控えたほうが良さそうな食べ物は?

ヒスタミンやセロトニンを多く含む食べ物

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花粉が体内に入ると、異物として抗体が反応して「ヒスタミン」や「セロトニン」などの物質を放出します。これらの物質が私たちの神経や粘膜を刺激して、くしゃみや鼻水などが出るというのが、花粉症のメカニズムです。
トマトやほうれん草、なす、筍などはヒスタミンを、バナナやキウイ、パイナップルなどのフルーツはセロトニンを比較的多く含んでいるため、花粉症の症状がツライ方は大量に摂取するのを控えたほうが良さそうです。

脂肪分の多い肉類や、お菓子、ジュースなどの甘い物

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腸内環境と花粉症の関係は先述の通りですが、化学物質を多く含むハムやソーセージなどの肉加工品やインスタント食品、脂肪分や糖分の多い肉類やお菓子、ジュースなどの摂り過ぎは、腸内環境を崩してしまうので控えめにしましょう。
また、コーヒーや激辛料理などの刺激物、過度の飲酒はアレルギーによる炎症を悪化させてしまうので、控えたほうが良さそうです。

あまりシビアになり過ぎず、バランスの良い食生活を

いかがでしたでしょうか。
ここまで、アレルギー症状を緩和する効果が期待できる食べ物と、症状を悪化させてしまう可能性のある食べ物をご紹介しましたが、ずっと青魚やレンコンだけ食べていれば花粉症が治るというものではありませんし、お菓子やお酒を一切口にしてはいけないというものでもありません。食べ物が人間の健康に及ぼす影響は、病院で処方されるお薬などと比べればとても穏やかなものです。(毒物や菌に汚染されたものは別ですよ!)
これまではとくに意識していなかった栄養のバランスに気を配ったり、カップ麺やスナック菓子などを摂り過ぎている方は量を控えたりするだけで、そういった毎日の積み重ねで徐々に免疫力が高まり、健康的な体が出来上がっていきます。体質も人によって様々ですので、これ!と決めつけてしまうよりは色々とチャレンジしてみて、ご自分に合った無理のない方法を見つけていくことが大切です。

花粉症対策は、マスクやゴーグルなど物理的に花粉をシャットアウトする方法や、お部屋のお掃除を頻繁にしたり、帰宅したら洋服をすぐに取り替えたりとすぐに実践できる方法がたくさんあります。症状が酷い方はお薬を処方してもらうのもひとつの手です。
そうした対策法のひとつとして、食べ物による体質改善も加えてみましょう。そして、十分な睡眠と休養をとって、免疫機能が低下しないように努めましょう。あまりシビアに気負いせずに、症状を緩和させる方法を色々と試しながら、これからの季節を乗り切っていきましょうね。