旬の青魚など魚介類を1日110g摂取で、心と身体を健康に保つ

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昨今の日本人の食生活は欧米化の傾向が強く、昔と比べてお肉を食べる量が増える一方でお魚を食べる量が減ったと言われています。
皆さまの普段の食生活はいかがでしょうか。

増える肉類、減る魚介類

9月に公開された、厚生労働省による「国民健康・栄養調査」に関する結果報告(平成28年調査分)でも、未成年者も合わせた全世代の摂取量平均値が、魚介類65.6gに対して肉類は95.5gと、肉類の摂取量の方が多いという実情が明らかになりました。
昨年だけの調査結果に限らず、10年前からの調査結果と比べて見ても、魚介類の摂取量が大きく減少し、肉類の摂取量が増えているという「肉食化」の傾向は顕著になっているようです。

歳を重ねるに連れて増加する、魚介類の摂取量

調査結果をもう少し細かく年齢階層別に見ていくと、肉類の摂取量が一番多いのは15歳〜19歳のいわゆる「食べ盛り」の若者世代で、あとは歳を重ねるに連れて減少していくという傾向もあるようです。一方で魚介類の摂取量は、歳を重ねるにつれて増えていく傾向にあり、60代以降では肉類と魚介類の立ち位置が逆転して、肉類よりも魚介類のほうを多く摂取しているということが判りました。
これはなんとなく心当たりがあるような気もしますよね。

私自身も学生時代から社会人になりたての年齢時には、お魚よりもとにかくお肉!といった具合で、焼肉屋さんでカルビなんかをモリモリ食べていました。それが次第に歳を重ねるに連れて、お肉の脂身がちょっと胃に重たいように感じ始め、さっぱりとしたお魚料理を好んで食べるようになりました。健康への意識が高まって食生活自体を見直すようになった気もします。
周りの友人たちの話を聞いていても、「最近は焼肉より焼き鳥の方が好き」とか「お刺身の美味しいお店に行こう」とか、食の嗜好が変わってきているのを感じます。
皆さまはいかがでしょう。

魚介類を食べると、うつ病のリスクが軽減できる?

ところで、同じく9月に発表された国立がん研究センターなどのチームがまとめた調査結果によると、「魚介類を1日110gほど食べるとうつ病のリスクが下がる」ということが判ったそうです。
とくに青魚に多く含まれる「エイコサペンタエン酸(EPA)」と呼ばれる多価不飽和脂肪酸の影響が大きいと考えられています。
EPAは、健康維持に欠かせない必須脂肪酸ですが、体内で作り出すことができないため、食べ物から摂取する必要があります。青魚にはこのEPAが多く含まれているため、青魚を積極的に食べることでEPAを効率良く摂取できます。

秋刀魚、秋さば、いわし、カツオ……。これから旬を迎える秋のお魚には、青魚もたくさんあります。
目安として、さばの切り身で約80g、いわし一尾で80〜100gほどです。理想は新鮮なうちにお刺身など生で食べることですが、調理をする際はお魚から出た脂や煮汁も一緒に食べるとEPAを上手に摂取することができます。

また、水産庁の調査によると、お魚と一緒に海藻を食べることで肥満防止効果が見込めるのだそうです。
魚介類を1日110g、というとちょっと大変なように思えてしまうかもしれませんが、海藻サラダなどと組み合わせてみたり、忙しくて調理時間がないときは缶詰などでも効果があるそうなので、毎日のお食事の際にぜひ意識してみましょう。

バランスの良い食生活を心がけましょう

とは言え、魚介類だけを食べまくれば健康に生きていけるのか?というと、もちろんそうではありません。
魚介類、肉類、野菜類、乳類、卵類、果実類など、多彩な種類の食材を毎日バランス良く食べることで、適量の栄養を摂取することができます。
食生活が不規則だったり、食べているものが偏りがちの方は、とくに意識をしながら、おいしく健康的な食生活を目指していきましょう。